コラム

カルテNo.8 Keeogo活用法②~Keeogoで好きを活かす~

2021.06.21
Keeogoトレーナーの鹿島です。
今回は強みを活かしたKeeogo活用法②~Keeogoで好きを活かす~です。
皆さんには好きなことがありますよね。
私はサッカー観戦が好きですし、身体を動かすことも好きです。
先日NHKのクローズアップ現代で『麻痺(まひ)した手が動いた リハビリと脳科学 最前線』という番組が放送されていました。
とても興味深い内容であり、リハビリ当事者の方にとっても私たち支援者にとってもとても興味深い内容でした。
以下は完全に私見です。
前半の上肢の機器の部分で、脳波を使って上肢の動きをロボットの支援を受けてリハビリ当事者の方が実際に再現されていました。
この大前提は二つあります
・ユーザーが病前の自分の手の動かし方をイメージできるからこそ再現できる
・脳卒中当事者の方の具体的な課題はイメージを具現化する方法が病気の経過(結果とは限りません)により再現できなくなっている
紹介されたシステム機器は装着者の上肢の動きの再現を目指し、脳波と視覚的にロボットが動くことを視覚的に確認することで、装着者は元々持っている動くイメージに対して動かし方と実際の動きの正誤を確認できるようにしています。
それにより、リハビリ当事者の方の発症前の経験を活用できる神経回路を新たに構築するというものだと理解しました。
直接損傷部位を回復させるなどのアプローチすることなしに、機器の支援を受けることで【以前の経験を活用する】ことを目的としていて、それが効果を出しているという内容です。
私たちリハ専門職が普段行う支援の中で、より正誤が確認しやすい動き、具体的には本人さんの強いニーズや趣味としてのHopeをトレーニング手段として提供することが一つの改善の糸口になるのではないかと感じました。
また、リハビリ当事者の方が普段のリハビリとしてご自分の思い入れのある活動を練習することにも大切な意味があることが分かります。
私がKeeogoでユーザーさんに説明している「中途障害の強みを活かす」という言葉があります。
これはKeeogoから健常者から抽出された普通の動きを求められ・Keeogoと同調して動く過程で良い動き・悪い動きを体感し、その過程で病前の動き方を思い出すことがあります。
その記憶をベースに自分の身体の使い方を学習できる可能性があるということで、病前のイメージ・経験があることがKeeogoトレーニングの強みになるという意味です。

クローズアップ現代の内容は我が意を得たりという内容でした。

リハビリ当事者の心の中には埋もれた夢があります。
例えば趣味を再開したい
仲間とゴルフ、家族でボーリング、みんなでサッカー、山登りしたい・・・
そんな夢をKeeogoで叶えたリハビリ当事者がいらっしゃいます。

私たちはそのような夢を実現する場として、一般社団法人日本Keeogo協会と協力してインクルーシブスポーツを提供するKeeogoキャラバンを開催しています。

次はKeeogoキャラバンを担当している山本隆宣トレーナーにバトンを預けます
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